クレカ積立の還元率が0%になる条件|SBI・楽天・マネックス3社比較【2026年10月改定】

夜のリビングで、クレジットカードの利用明細を見ながらクレカ積立の条件を確認する夫婦

※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。

結論:2026年10月から、クレカ積立のポイント還元は「そのカードを普段から使っている人」だけのものになります。積立の設定だけして、カードを財布にしまったままの人は、還元率が0%になります(後述のとおり、楽天カードだけは例外です)。

しかも厄介なのは、「使っている」と判定される条件が3社でまったく違うことです。マネックスは毎月のお買い物額、三井住友カードは前年1年間の利用額、楽天にいたっては利用額と無関係で買っている投資信託の種類で決まります。同じ「クレカ積立」という名前なのに、見るべき数字が3つともバラバラなのです。

この記事では、3社の条件を公式サイトの表そのままで並べ直し、月3万円・5万円・10万円を積み立てたときに年間で何ポイントもらえるのかを、条件を満たした場合と満たさなかった場合の両方で全パターン計算しました(当ブログ算出)。読み終わるころには、ご自分がどの条件に当てはまっていて、今月なにをすればいいかが分かります。

ユウナ
ユウナ

ねえ、クレカ積立って「カードで積み立てるだけでポイントがもらえる」んじゃないの? 設定して、あとはほったらかしにしてたんだけど。

パパ
パパ

数年前まではそうだったんだ。でも今は「積立以外でもそのカードを使っていること」が条件になってきていてね。三井住友カードはもう条件がついているし、マネックスカードも2026年10月から加わる。ほったらかしだと0%になるから、いま一度だけ確認しておこう。

この記事で分かること①クレカ積立の還元率が0%になる条件(3社分) ②マネックスカードの2026年10月改定の中身 ③月3万・5万・10万円での年間ポイント全16パターン試算 ④自分がどれに当てはまるかを確かめる3ステップ ⑤条件を満たすための現実的なカードの使い方 ⑥そもそも還元率で証券会社を選ぶべきかどうか

目次

結論|3社の「還元率が0%になる条件」一覧

先に答えから示します。次の表が、この記事でいちばん大事な部分です。

証券会社還元率が決まる基準0%になる条件
SBI証券
(三井住友カード)
前年1年間のカード利用額2年目以降、前年の利用が年10万円未満(一般・ゴールドとも。入会初年度は条件なし)
マネックス証券
(マネックスカード)
毎月のカードショッピング利用額
※2026年10月買付分から
その月のショッピング利用が1万円未満
楽天証券
(楽天カード)
買う投資信託の代行手数料
(カード利用額は無関係)
0%になる条件はなし(最低でも0.5%)
各社公式サイト(2026年9月11日確認)をもとに作成。三井住友カードの「前年」の数え方は加入時期で変わります(後述)。

ここで注目していただきたいのは、3社が見ている数字がまったく別物だということです。「還元率が高い証券会社はどこか」という比べ方をしていると、この違いを見落とします。自分の生活で満たしやすい条件はどれか、という比べ方に切り替える必要があります。

たとえば、普段の買い物をすべて別のカードや電子マネーで済ませている人は、三井住友カードでもマネックスカードでも条件を満たせません。この場合、利用額をいっさい見ない楽天カードだけが確実に還元を受けられます。逆に、光熱費や携帯代をカード払いにまとめている人なら、どの会社でも条件はほぼ自動的に満たせます。

章末まとめ0%になる条件はSBI=前年の年10万円未満/マネックス=その月の1万円未満/楽天=なし。比べるべきは還元率の高さではなく、自分が満たしやすい条件かどうか。

クレカ積立とは?|「何に対する何%」なのかを先に押さえる

クレカ積立とは?

クレカ積立とは、投資信託の毎月の積立代金を、銀行口座からの引き落としではなくクレジットカード払いにする仕組みのことです。証券会社の正式名称では「クレジットカード決済による投信積立」などと呼ばれます。

ポイントがつく理由は単純で、カード会社が、あなたの積立代金をカード決済として扱うからです。ですから還元されるポイントは、「毎月の積立額」に対する何%であって、運用で増えた金額に対する何%ではありません。ここを取り違えると計算が合わなくなります。

代行手数料とは?(楽天証券の還元率を決める数字)

代行手数料とは、投資信託を持っているあいだ毎年かかる「信託報酬」のうち、販売した証券会社の取り分のことです。楽天証券は、この代行手数料が年率0.4%(税込)以上か未満かで還元率を分けています。

ここに落とし穴があります。eMAXIS Slim 全世界株式やeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のような、40代会社員がいちばんよく買う低コストのインデックスファンドは、代行手数料が年率0.4%未満です。つまり安いファンドほど還元率は低い側(0.5%)になります。「楽天カードで1%還元」という説明を見て積立を始めると、実際に入ってくるのは0.5%分、ということが起こります。

ユウナ
ユウナ

えっ、じゃあ手数料が高いファンドを買ったほうが、もらえるポイントは多いってこと?

パパ
パパ

ポイントだけ見ればそうなる。でもそれは絶対にやってはいけないよ。もらえるポイントは積立額の0.5%の差=月5万円なら年3,000円。いっぽう信託報酬の差は持っているあいだずっと、残高全体にかかり続ける。1年目は小さくても、残高が育つほど差は開く。入口の0.5%を取りにいって、出口までの手数料を増やすのは本末転倒なんだ。

章末まとめ還元されるのは「毎月の積立額」に対する%。楽天証券は買うファンドの代行手数料で還元率が変わり、低コストの人気ファンドは低い側(0.5%)になる。ポイント目当てで高コストのファンドを選ばないこと。

3社の条件はどう違うのか|公式の表をそのまま並べる

マネックス証券|2026年10月買付分から「毎月のお買い物額」が条件に加わる

まず、改定前の現在(2026年9月買付分まで)の還元率です。積立額だけで決まります。

毎月の積立額ポイント還元率
5万円以下1.1%
5万円超〜7万円以下0.6%
7万円超〜10万円以下0.2%
マネックス証券公式サイトより(2026年9月11日確認)。

ここで一点、よく誤解されていることをお伝えします。「マネックスカードは1.1%」という説明は、月5万円以下の部分に限った話です。この表は段階式で、月10万円を積み立てた場合は5万円までの分が1.1%、5万円超7万円までが0.6%、7万円超10万円までが0.2%と分かれて計算されます。合計すると毎月730ポイント、積立額全体に対しては0.73%です。1.1%ではありません。

そのうえで、2026年10月買付分(ポイント還元は2026年11月分)から、次のように条件が加わります。縦が積立額、横が積立以外のカードショッピング利用額です。

毎月の積立額ショッピング
5万円以上
ショッピング
1万円以上〜5万円未満
ショッピング
1万円未満
5万円以下1.10%0.55%0%
5万円超〜7万円以下0.60%0.30%
7万円超〜10万円以下0.20%0.10%
マネックス証券公式サイトより(2026年9月11日確認)。右端の「0%」は3段すべてに適用されます。

読み方のポイントは3つです。

  • ショッピング利用が月1万円未満だと、積立額がいくらでも0%になります(表の右端は3段すべてに効きます)。
  • この「ショッピング利用額」に積立額は含まれません。キャッシング・年会費・各種手数料も含まれません。純粋にお買い物として使った金額だけです。
  • ショッピングが月1万円以上5万円未満だと、還元率はちょうど半分になります。

いっぽうで、年会費は2026年10月27日のお引落し分から永年無料になります(有効期限月が8〜12月の方は2026年から、1〜7月の方は2027年から適用)。改定は還元率だけを見れば厳しくなりますが、年会費の負担はなくなる、という組み合わせです。

SBI証券×三井住友カード|すでに「前年10万円」の条件がついている

三井住友カードは、2024年11月買付分からすでに利用額条件が入っています。「マネックスが改悪された」と話題になっていますが、SBI証券のほうが先に同じ方向へ動いていたわけです。

カード入会年度・条件ポイント付与率
一般カード
(三井住友カード(NL)など)
入会初年度(利用条件なし)0.50%
2年目以降・前年に年10万円以上の利用0.50%
2年目以降・前年に年10万円未満の利用0.00%
ゴールドカード
(三井住友カード ゴールド(NL)など)
入会初年度(利用条件なし)1.00%
2年目以降・前年に年100万円以上の利用1.00%
2年目以降・前年に年10万円以上の利用0.75%
2年目以降・前年に年10万円未満の利用0.00%
三井住友カード公式サイトより(2026年9月11日確認)。2024年11月買付分以降の内容です。

そしてこの記事でいちばん見落とされやすいのがここです。「年間ご利用金額」の集計には、クレカ積立の金額そのものが含まれません。つまり毎月10万円を積み立てて年120万円をカード決済していても、それは1円も年10万円の条件に効きません。お買い物や公共料金など、積立以外の利用で年10万円を作る必要があります。

「前年」がいつからいつまでかは、カードの加入時期で3通りに分かれる

カードの加入時期利用金額の集計期間
2023年9月30日以前に加入一律、毎年10月1日〜翌年9月30日
2023年10月1日以降に加入初年度:カード加入日〜加入月の12ヵ月後の末日
翌年度以降:加入月の翌月1日〜加入月の12ヵ月後の末日
三井住友カード公式サイトより(2026年9月11日確認)。一般カードの場合。

ここは慎重に読んでください。「毎年9月30日が締切」なのは、2023年9月30日以前に加入した方だけです。それ以降に作った方は、ご自分のカード加入月が起点になります。ネット上には「9月30日までに10万円使わないと0%」という説明が多く見られますが、全員に当てはまるわけではありません。ご自分の加入日は、カード会社の会員サイト(Vpass)で確認できます。

なお、上位カードの条件は利用額の桁が変わります。三井住友カード プラチナプリファードは、毎月の積立額に対する1%が基本で、カードの年間利用額が300万円以上なら年間積立合計額の1%、500万円以上なら2%が年1回上乗せされます(重複せず高いほうが適用)。合わせて最大3%です。年会費33,000円を回収できるかどうかは、年間300万円以上カードを使うかどうかでほぼ決まります。

楽天証券×楽天カード|利用額の条件はない。ただし買うファンドで決まる

カード種類代行手数料
年率0.4%以上のファンド
代行手数料
年率0.4%未満のファンド
楽天ブラックカード2%2%
楽天プレミアムカード1%1%
楽天ゴールドカード1%0.75%
上記以外の楽天カード(一般)1%0.5%
楽天証券公式サイト(更新日2026年8月20日)より。2026年9月11日確認。

楽天証券にはカード利用額の条件がありません。カードをまったく使っていなくても、還元率が0%になることはなく、一般カードなら最低でも0.5%が入ります。3社のなかで、これは明確な強みです。

ただし前述のとおり、低コストのインデックスファンドは代行手数料が0.4%未満なので0.5%の側になります。「楽天カードなら1%」と書いてある比較記事を見かけたら、それがどのファンドを前提にした数字かを必ず確かめてください。なお、判定は積立購入の前月12日時点の代行手数料データで行われるため、積立設定をしたあとで還元率が変わる可能性もあります(公式に明記されています)。

📣 PR|楽天カード(年会費永年無料)

本文のとおり、楽天カードは3社の中で唯一、カードの利用額に条件がなく、一般カードでも最低0.5%のクレカ積立還元が受けられます(低コストのインデックスファンドは0.5%、代行手数料0.4%以上のファンドは1%)。「普段の買い物を別の手段でまとめていて条件を満たせない」という方の、現実的な選択肢です。申込みは公式サイトから。

楽天カード(年会費永年無料)の申込みページへ

章末まとめマネックスは2026年10月買付分からショッピング月1万円未満で0%。三井住友カードは2024年11月分からすでに前年10万円未満で0%で、積立額は条件の集計に入らない。楽天は利用額の条件がなく最低0.5%だが、低コスト投信は低い側になる。

いくらもらえるのか|年間ポイントを全16パターン試算

率のままでは大小がつかみにくいので、年間で何ポイントになるかを実額で計算しました。比較記事の多くは還元率の一覧までで止まりますが、円に直すと順位が入れ替わります。

前提は、月3万円・5万円・10万円をそれぞれ12ヶ月続けた場合。積立で付与される分だけで、お買い物で貯まる通常ポイントや投信保有ポイントは含みません。マネックスカードは段階式のため、各段の金額ごとに計算して合計しています。

証券会社カードポイントが決まる条件月3万円月5万円月10万円
SBI三井住友カード(一般・NL)初年度/前年10万円以上1,8003,0006,000
SBI三井住友カード(一般・NL)前年10万円未満000
SBI三井住友カード ゴールド(NL)初年度/前年100万円以上3,6006,00012,000
SBI三井住友カード ゴールド(NL)前年10万円以上2,7004,5009,000
SBI三井住友カード ゴールド(NL)前年10万円未満000
SBI三井住友カード プラチナプリファード年300万円未満3,6006,00012,000
SBI三井住友カード プラチナプリファード年300万円以上7,20012,00024,000
SBI三井住友カード プラチナプリファード年500万円以上10,80018,00036,000
楽天楽天カード(一般)代行手数料0.4%以上のファンド3,6006,00012,000
楽天楽天カード(一般)代行手数料0.4%未満のファンド1,8003,0006,000
楽天楽天ゴールドカード代行手数料0.4%以上のファンド3,6006,00012,000
楽天楽天ゴールドカード代行手数料0.4%未満のファンド2,7004,5009,000
楽天楽天プレミアムカード代行手数料を問わず3,6006,00012,000
マネックスマネックスカード(2026年10月買付分〜)ショッピング月5万円以上3,9606,6008,760
マネックスマネックスカード(2026年10月買付分〜)ショッピング月1万円以上〜5万円未満1,9803,3004,380
マネックスマネックスカード(2026年10月買付分〜)ショッピング月1万円未満000
年間の付与ポイント数(当ブログ算出)。積立分のみで、買い物で貯まる通常ポイントは含みません。

この表から、率だけを見ていると気づけない事実が3つ出てきます。

①月3万円ならマネックスが勝ち、月10万円だと逆転する

月3万円のとき、マネックスカード(条件達成)は年3,960ポイントで、三井住友カード ゴールドの年3,600ポイントを上回ります。ところが月10万円になると、マネックスは年8,760ポイント、ゴールドは年12,000ポイントで順位が入れ替わります。

理由は、マネックスカードの1.1%が月5万円までしか効かないからです。「どのカードが得か」は、いくら積み立てるかで変わります。「還元率が高いカード」という一言で決められる話ではありません。

②三井住友カード(一般)と楽天カード(一般)は、年間ポイントが完全に同じ

三井住友カード(一般・条件達成)と、楽天カード(一般)で低コストのインデックスファンドを買った場合。どちらも月3万円で年1,800ポイント、月5万円で年3,000ポイント、月10万円で年6,000ポイントと、1ポイントの差もありません。

つまり40代会社員のいちばん多い買い方(一般カード×低コストインデックス)では、SBIと楽天の還元率で差はつかないということです。であれば、決め手は還元率ではなく、普段どちらのポイントを使っているかと、条件を満たしやすいのはどちらかになります。この2社の選び分けはSBI証券と楽天証券どっちがいい?で詳しく整理しています。

③条件を落とすと、どのカードでもゼロ。差は「率」ではなく「有無」

表のなかで0と書かれた行を見てください。三井住友カードもマネックスカードも、条件を落とした瞬間にまるごとゼロです。月10万円を積み立てているゴールドカードの方が条件を落とすと、年12,000ポイントが年0ポイントになります。

0.5%と0.75%のどちらが得かを何時間も比べるより、いま自分が条件を満たしているかを5分で確認するほうが、はるかに金額が大きいのです。

ユウナ
ユウナ

年12,000ポイントがゼロになるって、けっこう大きいよね……。しかも気づかないうちに、っていうのが怖い。

パパ
パパ

そう、ポイントは「入らなかったこと」に気づきにくいんだ。引き落とされるお金と違って、明細に「0円でした」とは出ないからね。だから年に一度、自分から確認しにいくしかない。次の章でその手順をまとめるよ。

章末まとめ①月3万円ならマネックス、月10万円ならゴールドが有利で積立額により逆転する ②一般カード×低コスト投信ではSBIと楽天は完全に同額 ③条件を落とすと全額ゼロ=率の比較より条件の確認。

今すぐ確認する3ステップ|5分で終わります

読んで終わりにしないために、確認する順番を決めておきます。上から順に3つだけです。

ステップ1|どのカードで積み立てているかを確認する

意外に多いのが、設定したこと自体を忘れているケースです。証券会社にログインし、投信積立の設定画面で決済方法を見てください(各社とも、投資信託の積立設定の一覧から決済方法が確認できます)。カード名(三井住友カード/楽天カード/マネックスカードなど)と、一般かゴールドかまで確かめます。ここで種類を取り違えると、以降の判定がすべてずれます。

ステップ2|自分に当てはまる「条件」と「期限」を特定する

お使いのカード見るべき数字いつまでに
三井住友カード
(2023年9月30日以前に加入)
10月1日からの1年間の利用額が10万円以上か(ゴールドは100万円で還元率が上がる)毎年9月30日
三井住友カード
(2023年10月1日以降に加入)
同上カード加入月の12ヵ月後の末日(人によって違います)
マネックスカードその月の積立以外のショッピング利用が1万円以上か毎月(2026年10月買付分から)
楽天カード買っているファンドの代行手数料(利用額の条件はなし)期限なし
各社公式サイト(2026年9月11日確認)をもとに作成。

三井住友カードをお使いの方は、まずご自分のカード加入日を確認してください。Vpass(会員サイト)で分かります。2023年9月30日以前に作ったカードなら、締切は毎年9月30日です。この記事を書いている2026年9月時点では、期限まで3週間ほどという方が多いことになります。

ステップ3|今年の利用額が足りているかを数える

カード会社の会員サイトの利用明細で、集計期間内の合計額を見ます(三井住友カードは「Vpass」、楽天カードは「楽天e-NAVI」、マネックスカードは発行元である株式会社アプラスの会員サイトです)。ここでクレカ積立の金額を足さないでください。積立分は条件の集計対象外です。同様に、年会費・キャッシング・リボや分割の手数料も対象外です。

家族カードやETCカード、iD専用カードの利用分は本会員に合算されます。ご家族の利用を忘れていて「足りない」と勘違いすることがあるので、合計で見てください。

章末まとめ①どのカードで積み立てているか ②自分の条件と期限(三井住友は加入日で締切が変わる) ③集計期間内の利用額(積立分は数えない・家族カードは合算)。この3つだけ確認する。

条件を満たすには|「固定費の付け替え」で作るのがいちばん確実

条件を満たすために買い物を増やすのは本末転倒です。年10万円の条件を満たすために年10万円を余分に使ったら、1%還元でも大赤字になります。すでに払っているお金を、そのカードに付け替えるだけが正解です。

三井住友カードの年10万円は、月あたり約8,400円です(8,400円×12ヶ月=100,800円で、ちょうど10万円を超えます)。マネックスカードは毎月1万円以上が条件なので、こちらのほうが少しだけ厳しい水準です。つまり「毎月1万円をわずかに超える固定費を1つそのカードに寄せる」だけで、両社とも条件を満たせます。

付け替える候補月額の目安ひとこと
携帯・通信費3,000〜10,000円金額が安定していて、止まる心配がない。最有力
電気・ガス・水道10,000〜20,000円1つ寄せるだけで条件を満たせることが多い
サブスク(動画・音楽・クラウド)1,000〜3,000円金額は小さいが手続きが最も簡単
保険料数千〜数万円カード払い対応の保険会社かどうかを要確認
ふるさと納税・年払いの支出—年に一度で条件を満たせる場合がある
papa-fpの整理。金額の目安は一般的な水準です。

ただし注意点が2つあります。

1つめ。マネックスカードは「毎月」の判定です。年額でまとめて払うものを寄せても、その月しか条件を満たせません。マネックスカードで条件を満たすなら、毎月必ず引き落ちるものを寄せてください。三井住友カードは年間合計なので、年払いでも構いません。判定の周期が違うので、寄せるべき費目も違います。

2つめ。電子マネーへのチャージや一部の決済は、集計の対象外になることがあります。カード会社ごとに扱いが異なるため、付け替えたあと1〜2ヶ月は明細で実際に加算されているかを確認してください。「寄せたつもりで対象外だった」がいちばん惜しいパターンです。

それでも満たせないなら、カードを変えるより「証券会社を変えない」判断もある

普段の支払いをすべて別の手段でまとめていて、どうしても条件を満たせない方もいます。その場合の選択肢は3つです。

  1. 利用額の条件がない楽天カードに切り替える(一般カードで最低0.5%が確実に入ります)
  2. マネックス証券なら、決済カードを変える。マネックス証券はマネックスカードのほかにdカード・JCBカードでも積立ができます。dカード積立は最大3.1%(カードの種類・入会年数・積立額・口座区分などの条件あり。2年目以降はショッピング利用額で還元率が変わります)。証券会社を移さずにカードだけ替えられるのは、移管の手間を考えると大きな利点です。ただし本記事では、dカードの段階別の付与率までは掲載していません。公式サイトで開示されている形式が他社と異なり、この記事の表と同じ精度で並べられないためです。「最大3.1%」という数字だけを見て他社と比べず、必ず公式で段階を確認してください
  3. クレカ積立をやめて、銀行引き落としで積み立てる。ポイントはつきませんが、積立そのものは1円も減りません

3つめを選択肢として明記しておきたいのには理由があります。NISA口座を年の途中で他社へ移すのは手間がかかり、その年にすでに買付をしていれば金融機関の変更はできません。還元率0.5%のために口座を移すのは、たいてい割に合いません。

章末まとめ条件は固定費の付け替えで作る(買い物を増やさない)。マネックスは毎月判定なので月次で引き落ちるもの/三井住友は年間なので年払いでも可。満たせないならカードを替えるか銀行引き落としに戻す。口座移管は割に合わないことが多い。

FP相談実例|3つの家庭のクレカ積立見直し

実際にご相談を受けたケースを、個人が特定されないよう内容を変えて紹介します。

ケース1|Aさん(46歳・会社員)「ゴールドカードなのにポイントが入っていない」 2022年に三井住友カード ゴールド(NL)を作り、年間100万円を使って年会費を永年無料にしたあと、支払いをスマホ決済に切り替えて、カード自体はほとんど使わなくなっていました。積立は月5万円を継続。

確認すると、集計期間の利用額は年3万円ほど。10万円未満のため付与率は0%で、付与はまるごとゼロでした。条件を満たしていれば0.75%で年4,500ポイント、年100万円まで使えば1.00%で年6,000ポイント入るはずの積立です。対処は簡単で、電気とガスの支払いをこのカードに戻しただけ。翌年から0.75%の付与が復活しました。

「年会費を無料にするための100万円修行」を終えた人ほど、この落とし穴に落ちます。修行が終わると使わなくなるからです。
ケース2|Bさん(43歳・会社員)「マネックスカードの1.1%で月10万円積み立てていた」 「マネックスカードは1.1%」という情報だけを見て、月10万円をマネックスカードで積み立てていました。実際に付与されていたのは毎月730ポイント=積立額に対して0.73%で、想定していた1,100ポイントとは差がありました。

さらに2026年10月からは、ショッピング利用が月1万円未満だと0%になります。Bさんは日用品を別のカードで買っていたため、そのままでは0%になるところでした。

選んだのは「積立額を月5万円に下げて、残りを別の証券会社に分ける」のではなく「携帯料金と電気代をマネックスカードに寄せて、毎月1万円を確実に超えるようにする」という方法。積立の設定を触らずに条件だけ整えるのが、いちばん失敗しにくいやり方です。
ケース3|Cさん(41歳・会社員)「還元率を比べすぎて1年間なにも始められなかった」 SBI・楽天・マネックスの還元率を毎月のように調べ直し、そのたびに条件が変わるので決めきれず、1年間クレカ積立どころか積立自体を始められていませんでした。

お伝えしたのは1つだけです。「還元率の差は、月5万円の積立で年間3,000円ほど。積立を1年遅らせた損失のほうが、たいてい大きい」。Cさんはその日のうちに楽天証券で積立を設定しました。理由は「楽天ポイントを普段使っているから」。還元率ではなく、続けやすさで選んだのが正解でした。

心理面|「0.5%の差」に何時間もかけてしまう理由

クレカ積立の比較記事を何本も読んでしまう。これは意志が弱いからではなく、人間の判断のクセが働いているからです。3つあります。

①損失回避|「損したくない」は「得したい」の2倍強い

人は同じ金額でも、得る喜びより失う痛みのほうを強く感じます。だから「0.5%を取り逃す」と考えた瞬間、金額の大きさに関係なく強い抵抗が生まれます。月5万円の積立での0.5%差は年3,000円。これを「取り逃してはいけない損失」と感じているなら、いったん実額に直してみるのが効きます。

②選択肢過多|候補が増えるほど決められなくなる

3社×カード種別×条件で、この記事の表だけでも16通りあります。選択肢が多いほど人は決定を先送りし、最終的に「何も選ばない」を選びます。対策は先に絞る条件を1つ決めておくことです。「普段使っているポイントはどれか」で先に1社に絞れば、残りは自動的に決まります。

③現状維持バイアス|設定を触ることそのものが怖い

ケース1のAさんのように、0%になっていると分かっても、設定を触るのが不安で放置してしまう方は少なくありません。ここで大事なのは、この記事の対処法はどれも「積立の設定を触らない」で済むということです。カード払いの引き落としを1つ寄せるだけ。投資の設定は何も変えません。

パパ
パパ

私も昔、還元率の比較表を自分で作って何日も眺めていた時期があったよ。でも結局いちばん効いたのは、比較をやめて、携帯代の引き落としを1つ変えたことだった。調べる時間は増やせないけど、条件を満たす作業は10分で終わるんだ。

章末まとめ比べ続けてしまうのは損失回避・選択肢過多・現状維持バイアスのせい。対策は①率を実額に直す ②先に絞る条件を1つ決める ③積立設定は触らず支払いだけ寄せる。

インフレを踏まえると|ポイントは「おまけ」でしかない

最後に、金額の大小を正しく置くための話をします。

名目と実質とは?

名目とは、表示されている金額そのもの。実質とは、その金額で実際に何が買えるかです。ラーメンが800円から1,000円になったとき、財布の1,000円札は名目では同じ1,000円ですが、実質では「ラーメン1杯ちょうど」に目減りしています。

日本銀行は物価上昇率2%を目標に置いています。年2%で20年続くと、物価は約1.49倍になります。ポイントも例外ではありません。今もらった1ポイントは1円の価値ですが、20年後に使うなら実質的な価値は3分の2ほどに下がっています。

月5万円を20年間金額ひとこと
クレカ積立のポイント(0.5%)約60,000ポイント20年の合計。年3,000円×20年
クレカ積立のポイント(1.0%)約120,000ポイント差は20年で約6万円
元本(積み立てたお金そのもの)1,200万円ポイントの100倍以上
当ブログ算出。ポイントは付与率が期間中一定と仮定した単純計算です。

言いたいことは1つです。還元率の0.5%差(20年で約6万円)と、積立を続けられるかどうか(20年で1,200万円)は、比べる対象ですらありません。それでも本記事で条件の確認をおすすめするのは、0%と0.5%の差は「率の差」ではなく「もらえるか、まったくもらえないか」の差だからです。取りにいく価値があるのは、率の上積みではなく、ゼロの回避のほうです。

そして、インフレに負けないために必要なのは、ポイントではなく投資そのものです。株式のインデックス投資が長期的に物価上昇を上回ってきたという歴史があるからこそ、私たちは積み立てています。ポイントは、その行動に対するおまけ。おまけの比較で本体を止めてしまわないことが、いちばん大事です。

章末まとめポイントはインフレで目減りするし、金額も元本の100分の1以下。率の上積みを狙うのではなく、0%を避けるためだけに条件を確認するのが正しい労力の配分。

よくある質問(FAQ)

Q|クレカ積立の金額は、カードの年間利用額に数えられますか?

三井住友カードもマネックスカードも、数えられません。三井住友カードは「三井住友カードつみたて投資(SBI証券)」を集計対象外と明記しており、マネックスカードも「積立以外のカードショッピング利用金額」が条件です。積立を増やしても条件は1円も満たせません。

Q|条件を満たせなかった月は、ポイントが減るのですか、ゼロですか?

ゼロです。減額ではありません。マネックスカードはショッピング利用が月1万円未満だと積立額にかかわらず0%、三井住友カードは前年の利用が10万円未満だと0.00%です。ただしマネックスカードは、月1万円以上5万円未満なら「半分」の還元率という中間の段があります。

Q|NISA口座を還元率の高い証券会社に移すべきですか?

基本的におすすめしません。NISA口座は同一年に1人1口座で、その年にすでに買付をしていれば金融機関の変更はできません。手続きの手間に対して、還元率の差は月5万円の積立で年数千円です。移すよりいま使っている会社で条件を満たすほうが早く確実です。証券会社選びそのものを見直したい方はSBI証券と楽天証券どっちがいい?をご覧ください。

Q|還元率を上げるためにゴールドカードへ切り替えるべきですか?

年会費と条件の両方で判断してください。三井住友カード ゴールド(NL)は2年目以降、前年100万円以上の利用で1.00%、10万円以上で0.75%、10万円未満で0%です。月5万円の積立なら、ゴールドの1.00%と一般カードの0.50%の差は年3,000円、ゴールドの1.00%と0.75%の差なら年1,500円です。年100万円をそのカードで使う生活かどうかが判断軸で、還元率だけで決めるものではありません。

Q|楽天証券で還元率1%にするには、どのファンドを買えばいいですか?

代行手数料が年率0.4%(税込)以上のファンドですが、そのために選ぶファンドを変えるのはおすすめしません。代行手数料が高いファンドは信託報酬も高い傾向があり、その差は保有しているあいだずっと残高全体にかかり続けます。入口の0.5%のために、出口までのコストを増やすことになります。ファンド選びはオルカン vs S&P500 完全比較を参考にしてください。

Q|マネックスカード以外でマネックス証券のクレカ積立はできますか?

できます。dカードとJCBカードが使えます。dカード積立は最大3.1%(カードの種類・入会年数・積立額・口座区分などの条件があり、2年目以降はショッピング利用額で還元率が変わります)。証券口座を移さずに決済カードだけを替えられるので、マネックスカードの条件が厳しいと感じる方の現実的な選択肢になります。条件は必ず公式でご確認ください。


まとめ|今日やることは1つだけ

この記事の要点を整理します。

  • 2026年10月買付分から、マネックスカードは積立以外のショッピング利用が月1万円未満だと還元率0%になります。
  • 三井住友カードは2024年11月分からすでに条件つきで、前年の利用が年10万円未満だと0.00%。積立額はこの集計に入りません。
  • 「毎年9月30日が締切」なのは2023年9月30日以前に加入した方だけ。それ以降の方はカード加入月が起点です。
  • 楽天カードだけは利用額の条件がなく、一般カードでも最低0.5%。ただし低コストのインデックスファンドは0.5%の側になります。
  • 年間ポイントで並べると、月3万円ならマネックス有利、月10万円なら三井住友ゴールド有利と逆転します。一般カード×低コスト投信では、SBIと楽天は完全に同額です。

そのうえで、今日やることは1つだけです。

今日の一歩カード会社の会員サイトを開いて、集計期間内の利用額(積立分を除く)を1つ確認する。足りていなければ、毎月引き落ちる固定費を1つ、そのカードに寄せる。所要10分で、投資の設定は何も触りません。

クレカ積立はあくまでおまけです。本体は、積立を止めないこと。まだ積立そのものを始めていない方は、新NISAの始め方から順に進めてください。ポイントの比較は、始めたあとでも間に合います。


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ポイントを1円も取りこぼさない人が、いちばん資産を増やすわけではありません。

私は昔、還元率の比較表を自分で作って、何日も眺めていた時期があります。
そのあいだ、積立は1円も増えていませんでした。調べている時間は、投資している時間ではなかったのです。0.5%の差を詰めることに夢中で、いちばん大きい数字である「積み立てた元本」から目を離していました。

変わったのは、FPの勉強をして金額の桁を並べて見たときです。20年で、ポイントの差は約6万円、積み立てた元本は1,200万円。比べる対象ですらなかったと気づきました。
それ以来、還元率は年に一度だけ確認して、あとは触らないことにしています。その代わり、積立は一度も止めていません。10年後、20年後に「あのとき止めなかった」と言えることのほうが、はるかに大きいと思うからです。

この記事を閉じたら、カード会社の会員サイトを開いて、利用額を1つだけ確認してください。10分で終わります。そして、そのまま積立は続けてください。
あなたとご家族が、お金の不安から自由になりますように。それがこのブログを書き続けている、たった一つの理由です。

※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載している証券会社・カード会社との提携により、当ブログが報酬を受け取る場合があります。ただし、本記事の還元率・条件はすべて各社公式サイトの記載を出典としており、報酬の有無によって内容を変えることはありません。


免責事項

本記事は、更新時点(2026年9月11日)のマネックス証券・三井住友カード・楽天証券・SBI証券の公開資料をもとに、40代の会社員が一般向けに整理したものです。クレジットカードのポイント付与率・付与条件・集計期間は、カードの種類、入会時期、キャンペーンの適用状況によって個別に異なり、各社の判断で予告なく変更されます(各社公式にもその旨が明記されています)。本記事の年間ポイント数は、記載の条件が期間中一定であると仮定した当ブログの単純計算であり、実際の付与額を保証するものではありません。お申し込み・変更の前に、必ずご自身で各社公式サイトの最新の条件をご確認ください。本記事は特定の金融商品・クレジットカードの購入や申し込みを勧めるものではなく、個別の投資助言を行うものではありません。投資信託は元本が保証された商品ではなく、価格変動により損失が生じるおそれがあります。個別のご事情に応じた判断は、FP・税理士等の専門家にご相談ください。


出典・参考リンク

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この記事を書いた人

40代の会社員(営業職20年・店長/本部企画教育を経験)。新NISAでのインデックス投資歴は5年で、SBI証券・楽天証券を運用中。妻と子ども2人・愛犬1匹の5人家族です。結婚と子育てをきっかけに、お金と向き合い始めました。同じ40代の会社員に向けて、金融庁・国税庁など一次情報を確認しながら、制度の仕組みと自分の実体験を等身大で発信しています。特定商品や個別プランの推奨は行いません。

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