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🌸 連載「昔話のその後」 全 12 話
▶ 今読んでいるのは「第4話:かぐや姫×相続税対策」
桃太郎・かぐや姫など、昔話の主人公が現代でお金とどう向き合うかを描くシリーズ。
読み終わると新NISA・iDeCo・副業・教育費・相続まで一通りわかります。
読み進み度:4 / 12 話
🎭 このシリーズの3人: 翁(経験役・育ての親) / かぐや姫(月から来た姫) / パパFP・語り部姿(解説役)。
※水彩タッチの語り部世界観のため、普段のpapaサラリーマンFPブログのパパキャラとは別人格です。→ シリーズ全12話の地図
📜 かぐや姫の物語(絵巻物より)
むかしむかし、竹取の翁が竹の中で見つけたのは、光輝く小さな姫——かぐや姫でした。翁夫婦は実の娘のように大切に育て、姫は3ヶ月で美しい娘に成長。5人の貴公子からの求婚、帝からの召し出しを断り続けた姫はやがて告白します。「私は月の都から来た者。15夜の月に帰らねばなりません」。月夜、天人とともに昇天する姫を、翁夫婦はただ涙して見送ったのでした。
かぐや姫が月へ帰った後、翁夫婦には何が残ったのでしょうか。
莫大な財産?確かにそうです。でも、それを「誰に・どう渡すか」を考えなければ、財産は重荷にもなり得ます。
こんにちは、パパサラリーマンFP(パパFP)です。シリーズ「昔話のその後」第4話は、かぐや姫がテーマ。
今回お届けするのは、40代会社員の「相続税と終活」の完全ガイド。基礎控除、5つの特例、2024年改正の生前贈与7年ルールまで、翁の物語と重ねて整理します。
登場人物の紹介から。
「わしは翁じゃ。竹の中から見つけたかぐや姫を、妻と二人で大切に育て上げた。3ヶ月で大きくなり、20歳で月へ帰った。最愛の存在を失った後、わしらが直面したのは「莫大な財産」の処分じゃった。」
「私はかぐや姫。月へ帰らねばなりません。翁とお婆様には心から感謝していますが、残してきた財産が二人を苦しめないか、それが心配です。」
かぐや姫の物語が示すのは、「大切な人にお金を残すには、生前の準備が必要」という現代にも通じる教訓です。
🌸 この記事でわかること
- 相続税の基礎控除:3,000万円+600万円×法定相続人
- 5ステップで計算するケース別シミュレーション
- 相続税を減らす5つの控除と特例(配偶者軽減・小規模宅地特例など)
- 2024年改正の生前贈与7年ルール
- 子のいない夫婦・おひとりさまの相続対策
- 40代から始める終活5つのアクション
🌸 かぐや姫が月へ帰った後、翁夫婦が直面した「相続」の現実
📖 昔話からのひと言
「莫大な財産を残してかぐや姫が月へ帰った後、翁夫婦には何が残ったのか。」
→ 財産だけでは、悲しみは癒せませんでした。「誰に・どう渡すか」を決めずに残された大きな富は、時に重荷にもなる——これが相続の本質です。

「かぐやが残したのは、月の使者から授かった不死の薬と莫大な金銀財宝じゃ。じゃが、わしらには子も孫もおらず、これをどう扱えばよいか分からなかった。」
現代に置き換えると、これは「子のいない夫婦・おひとりさま」の相続問題そのもの。配偶者と兄弟姉妹で財産分与となるケースが多く、配偶者がすべてを受け取れない可能性があります。
⚠️ 子のいない夫婦の相続
配偶者だけにすべて残したくても、遺言書がないと兄弟姉妹に4分の1が法定相続される。配偶者単独相続を確実にするには遺言書の準備が必須。
🌸 相続税の基礎控除:3,000万円+600万円×法定相続人の数
📖 昔話からのひと言
「竹の中から見つけた小さな姫が、やがて莫大な富を残した。」
→ 想像もしなかった富が手元に残ることが、人生にはあります。基礎控除「3,000万円+600万円×相続人数」を超えるかどうかで、相続税の世界が変わります。
翁、相続税ってどう計算するんですか?
まず「基礎控除額」を計算します。
3,000万円+(600万円×法定相続人の数)
これを下回れば、相続税はかかりません。
| 法定相続人 | 基礎控除額 |
|---|---|
| 1人(配偶者のみ) | 3,600万円 |
| 2人(配偶者+子1人) | 4,200万円 |
| 3人(配偶者+子2人) | 4,800万円 |
| 4人(配偶者+子3人) | 5,400万円 |
💡 40代の現実
自宅+預貯金+退職金見込みを合算して、家庭の総資産を把握。基礎控除を超えそうなら、生前対策を検討する価値あり。
🌸 5ステップで計算するケース別シミュレーション
📖 昔話からのひと言
「翁は、姫の残した品々を一つずつ数えたという。」
→ 相続税の計算も、財産を一つずつ整理することから始まります。自宅・預貯金・有価証券・生命保険——5ステップで「自分の家のリアル」が見えます。
- STEP1:相続財産の総額を計算(自宅+預貯金+有価証券+生命保険)
- STEP2:基礎控除を引く(3,000万円+600万円×相続人数)
- STEP3:課税遺産総額を法定割合で分配(配偶者1/2、子1/2など)
- STEP4:各相続人の税額を計算(速算表で税率適用)
- STEP5:合計してから実際の相続割合で按分
📖 40代モデルケース:自宅3,000万円+預貯金1,500万円+生命保険500万円
相続人:配偶者+子2人(基礎控除4,800万円)。総額5,000万円から基礎控除4,800万円を引いた200万円が課税対象。配偶者軽減で実質ゼロになるケースも多い。
🌸 相続税を減らす5つの控除と特例【2024年改正の生前贈与7年ルール】
📖 昔話からのひと言
「かぐや姫は、翁夫婦が困らないように、知恵をいくつも残していった。」
→ 配偶者軽減・小規模宅地特例・生命保険非課税枠など、5つの「制度の知恵」を知っているだけで、税負担は大きく変わります。2024年改正の生前贈与7年ルールも要チェック。

- 配偶者の税額軽減:配偶者は1.6億円まで非課税
- 小規模宅地等の特例:自宅330㎡まで評価額80%減
- 生命保険の非課税枠:500万円×法定相続人
- 死亡退職金の非課税枠:500万円×法定相続人
- 未成年者・障害者控除:年齢・障害程度に応じた控除
⚠️ 2024年改正の衝撃
生前贈与の「持ち戻し期間」が3年→7年に延長。亡くなる7年前までの贈与が相続財産に加算されます。早めの贈与が重要に。
🌸 子のいない夫婦・おひとりさまの相続対策
📖 昔話からのひと言
「翁夫婦には、姫以外に子がなかった。」
→ 子のいない夫婦は、現代でも相続で苦労するケースが多い。配偶者にすべて残すには遺言書が必須。生前贈与・家族信託も知っておきたい備えです。
翁、わたしのように子のいない場合は、どうなるのでしょう?
対策は3つ。
- 遺言書を作成(公正証書遺言が最も確実)
- 生前贈与の活用(年110万円まで非課税)
- 家族信託・任意後見(認知症リスクへの備え)
「わしらにとって、かぐや姫は娘のような存在じゃった。血のつながりだけが家族ではない——遺言書ひとつで、想いを形にできる時代になったのは、ありがたいことじゃ。」
🌸 40代から始める終活5つのアクション
📖 昔話からのひと言
「姫は突然に去った。それは誰の身にも、起こり得ること。」
→ 終活は「老後の話」ではなく「40代から始める備え」。資産の把握・エンディングノート・遺言書検討——5つのアクションが、家族の選択肢を増やします。
- 家庭の総資産を把握(自宅・預貯金・保険・退職金見込み)
- 家族構成と法定相続人を確認(配偶者・子・兄弟姉妹)
- エンディングノートを書く(資産・希望・感謝の言葉)
- 遺言書の必要性を検討(基礎控除超 or 子なし夫婦は推奨)
- 生前贈与を計画的に(年110万円・教育/結婚/住宅資金の特例)
🌸 終活でよくある質問(FAQ)
📖 昔話からのひと言
「姫が遺した手紙には、生前に話しておけばよかったことが綴られていた。」
→ 終活の質問の多くは、「もっと早く知っておけば」というもの。今のうちに、家族と話す機会を作りましょう。
遺言書って、自分で書いても効力ありますか?
自筆証書遺言は有効ですが、形式不備や紛失リスクあり。確実性を求めるなら公正証書遺言(公証役場で作成・約3〜5万円)が推奨。法務局の遺言書保管制度(手数料3,900円)も活用可。
生前贈与はいつから始めるべき?
2024年改正で持ち戻し期間が7年に延長されたため、できるだけ早く(40代から)が望ましい。年110万円なら子1人につき10年で1,100万円を非課税で渡せます。
🌸 まとめ:残したいのは「財産」ではなく「生きる選択肢」
📖 昔話からのひと言
「姫が翁夫婦に本当に残したのは、莫大な財産ではなく、共に過ごした日々の記憶だった。」
→ 相続は「お金の話」ではなく「家族への愛」を形にする作業。財産より大きいのは、残された人が「自分らしく生きられる選択肢」です。

- 相続税の基礎控除は「3,000万円+600万円×相続人数」
- 配偶者の税額軽減(1.6億円まで非課税)の存在を必ず把握
- 2024年改正で生前贈与の持ち戻し期間が3年→7年に延長
- 子のいない夫婦は遺言書が必須
- 40代から始める終活5アクションで、家族の選択肢を増やす
「残したいのは財産そのものじゃない。「家族が困らない選択肢」じゃ。わしらがかぐやに残してもらった一番のものは、愛された記憶だったかもしれん。」
翁、お婆様、ありがとう。私が残せるのは、月から見守ることだけです……でも、お二人の日々が穏やかで、選択肢に満ちたものでありますように。
「めでたしめでたし」と、なるかどうかは、あなた次第です。
あなたの『昔話のその後』を、一緒に考えていきましょう。
📜 かぐや姫の物語・終わりに(絵巻物より)
月へ昇った姫の後ろに残されたのは、翁夫婦と、莫大な財産でした。けれど、財産は二人の悲しみを癒すことはできなかったといいます。本当に大切なものは、財産そのものではなく、誰と分かち合った日々か。残すべきものは何かを、姫の物語は静かに問いかけています。
このブログを書いている、たったひとつの理由
私がこのブログを書き続けている理由は、ひとつだけです。
この記事を読んでくださったあなたが、明日、ほんの少しでも一歩前へ踏み出してくれること。
たとえば今日、関連するアプリを1つダウンロードしてみる。家族に「ちょっと考え始めた」と話してみる。記事を1つだけブックマークする。たった3分でいいんです。
私自身、20年以上のサラリーマン人生のなかで、派手な逆転を狙って大きく失敗した時期もありました。それでも、第二子が生まれた日に「家族のために、もう一度、地味に積み上げ直そう」と決めた瞬間から、人生の景色が少しずつ変わっていきました。
物語の続きを生きるのは、あなた自身です。派手じゃなくていい、早くなくていい。でも、今日、ひとつだけ。同世代の40代サラリーマンとして、それを願って書いています。
🌸 注意事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・サービスの購入を推奨するものではありません。記載の数値・制度は2026年4月時点のものです。最新情報は必ず公式サイト(金融庁、国税庁、各省庁)でご確認ください。
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免責事項
本記事はFP2級保有者の一般的な考え方を共有するものであり、個別の投資助言や税務アドバイスではありません。具体的な運用・税務判断は、ご自身の責任においてご検討ください。必要に応じて、IFA・税理士・公的な金融相談窓口をご活用ください。
本記事に含まれる試算・シミュレーションは、執筆時点の制度・前提条件に基づくものであり、将来の結果を保証するものではありません。





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